どんなに英語を学習をしても、うまく成果が見えず「何をしていいかわからない」という気持ちになったことはありませんか。読めば読むほど英語が身に付く英語多読は、そんなあなたの悩みを解決します。今回は、Oxford Reading Tree の Stuck !をご紹介をします。
CONTENTS
Stuck ! 基本情報
ブックバンド: | ピンク |
レベル: | Biff, Chip and Kipper Level 1+ Decode and Develop |
ページ数: | 12 pages |
語数: | 42 words |
テーマ: | wasの使い方 push と pull |
フォニックス: | ○ |
時間: | 約2分 |
主人公: | バトン |
登場人物: | フロッピー ママ キッパー シェン シェンの孫(女の子) |
🔖ブックバンドについて…イギリスの学校では、本のレベルを表すためにブックバンドが使われています。ORTの絵本には、それぞれの絵本の裏にブックバンドのカラーをつけることで、絵本のレベルが分かるようになっています。
Stuck ! あらすじ
犬のフロッピーとお隣のバトンのお話。バトンは、裏庭で過ごしているフロッピーを見つけます。バトンはフロッピーに会うために、垣根の下を一生懸命掘り始めました。すると、バトンは垣根に挟まれて、動けなくなってしまいました。バトンはどうなったのかな。
文法内容
文法内容:命令文 一般動詞の過去形 be動詞の過去形
文法レベル:中1~2レベル 英検4~3級
Stuck ! 重要単語
✔️表紙の裏側に記載されている重要単語の語数です。
語数 : 20 words
英語 | 品詞 | 日本語 |
---|---|---|
dug ダッグ | 動詞(過去) | 掘った |
budge バッジ | 動詞 | ちょっと動く |
garden ガーデン | 名詞 | 庭 |
pull プル | 動詞 | 引く |
bone ボーン | 名詞 | ホネ |
ojachanのBOOKレビュー★
総合 ★★★★☆
面白さ ★★★★☆
学習効果 ★★★☆☆
難易度 ★★★★☆
知識関心 ★★★★☆
異文化理解 ★★☆☆☆
面白さ・・・ストーリーの意外性や内容の面白さを評価
学習効果・・・文法や語彙、表現について学べ実際に使えそうかを評価
難易度・・・Oxfordが想定する対象年齢と初級英語学習者が感じる難易度を評価
知識関心・・・科学的な好奇心や興味関心を向上するような内容かを評価
異文化理解・・・イギリスと日本の文化的な違いを学べたかを評価
すべての評価は、ojachan の個人的な見解に基づきます。
ojachanの感想
今回は、久しぶりにフロッピーのお話。🐕🦮
イラストはAlex Brychta(アレックス・ブリクタさん)、シナリオはPaul Shipton(ポール・シプトンさん)です。今回のタイトル「Stuck !」って聞き慣れない英単語で、単語帳には「固執する」と日本語でもピンとこない意味で出てきたり、想像が難しいですね。タイトルは「動けない!」という訳がしっくりくるなと私は思います。
動物の話って特に大好きです。予想不可能なコミカルな要素が加わって、お話が特段に面白くなりますよね。バトンのお話は、ここまでのオックスフォードリーディングツリーでは初めてですが、また新しくユーモラスなキャラクター🐶が増えて、お気に入りになりました。😊
お話を一周読み終わっての感想は、なんだかベアトリクス・ポターの「ピーターラビット🐰のお話」を連想しちゃいましたね。
文法は今回も一般動詞の過去形です。「~を」にあたる目的語が文章中にないので、英語慣れしていないと少し戸惑うかもしれません。【back】も「後ろ」なのか「背中」なのか悩む人もいるかもしれませんね。英単語は高校レベル程度に難しいので、気になる人は辞書を引ながら読むといいでしょう。
今回も楽しいお話でした。犬が可愛すぎる一冊❤️です!
レベル: Biff, Chip and Kipper Level 1+ Decode and Develop
絵本の冊数:1冊
著者:Roderick Hunt / Alex Brychta
出版:Oxford University Press, USA (2012/4/4)
キーフレーズと文法解説
✔️絵本に合わせた意訳をしています。
1.【接頭辞 接尾辞 ①】ネガティブな意味の形容詞
Button was stuck.
バトンは動けなくなりました。
この【stuck】はこの一つの単語で「動けない」という意味の単語です。他にも、「こだわる・行き詰まる」など気持ち的な意味でも使うことができます。
高校生くらいの英単語帳にはよく登場する単語ですが、どれも「固執する」って訳になっていることが多いような気がします。日本語さえも難しくて、なんだか覚えにくい単語ですよね。
そういう時は、必ず自分がわかりやすい覚え方をする方が一番良いです。こういうのを「想起記憶」っていうんですよ。自分が知っていることに、単語をつなげて覚えることで暗記がしやすくなるんです。
また、文章をよく見ると【NOT】入っていないですよね。こんな風に英語には【not】をつけなくても、その単語自体がネガティブな意味を持つ形容詞があります。
特徴は、un- や、in- の接頭辞や-less などの接尾辞がつくと、否定的な表現の形容詞であることが多いです。日本語で言うと、「不~」「失~」「非~」「未~」のような感じです。
stuck のように全く目印もない単語もあります。今回は思いつかず…泣。思いついたら、随時更新。
そんな特徴を持ったネガティブな意味の形容詞をご紹介します。
英語 | 日本語 |
---|---|
impossible インパッシボー | できない 不可能な |
indecisive インディサイシヴ | 決められない 優柔不断の |
unbelievable アンビリーバボー | 信じられない |
unavailable アンアベイレボー | 利用できない |
uncertain アンサーテン | 確信がない |
uncomfortable アンカンファタボー | 心地よくない 不快な |
unsafe アンセイフ | 安全でない |
unhappy アンハッピー | うれしくない 不幸な |
thoughtless ソートレス | 思いやりがない 不親切な |
endless エンドレス | 終わりのない |
fearless フィアレス | 恐れない |
useless ユースレス | 役に立たない |
これらの単語は、その単語自体にnotの意味が含まれるので、NOTを付けないよう気をつけましょう。
2. 動作表現を反意語でいくつ言えるかな
Push him!
(バトンを)押して!
【push】は「~を押す」という意味ですね。よく、ドアの横に書いてあることも多いので、知っている方がほとんどだと思います。
では、【push】の反義語は?そう!【pull】ですね。
ここでは、動作表現の反意語をご紹介します。あなたはいくつ言えますか。
open ↔︎ close 開ける 閉める |
move ↔︎ stop 動く 止まる |
go ↔︎ come 行く 来る |
advance ↔︎ return 進む 戻る |
sit ↔︎ stand 座る 立つ |
enter ↔︎ leave 入る 出る |
dress ↔︎ remove 着る 脱ぐ |
buy ↔︎ sell 買う 売る |
meet ↔︎ part 会う 別れる |
lend ↔︎ borrow 貸す 借りる |
breathe ↔︎ exhale (息を)吸う (息を)吐く |
漢字の対義語と違うので、反意語の答えはいくつもあると思います。例えば、「行くgo ↔︎ 帰る return」もアリですね!いくつ見つかるか色々試してみてください。
Stuck ! クイズ
Basic かんたん
Intermediate ふつう
Advanced むずかしい
いかがでしたか。英語多読で効果的な英語学習をしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回のオックスフォードリーディングツリーは:
【ORT Level 1+】#47 The Big Red Bus のお話。
前回のオックスフォードリーディングツリーは:
【ORT Level 1+】#45 The Bag in the Binのお話。