LEARNING ENGLISH, Oxford Reading Tree

【ORT Level 1+】#49 The Lemon Pip のお話。

#49 The Lemon Pip

どんなに英語を学習をしても、うまく成果が見えず「何をしていいかわからない」という気持ちになったことはありませんか。読めば読むほど英語が身に付く英語多読は、そんなあなたの悩みを解決します。今回は、Oxford Reading Tree の The Lemon Pip をご紹介をします。

The Lemon Pip 基本情報


The Lemon Pip
Oxford Reading “The Lemon Pip”より
ブックバンド: ピンク 
レベル:Biff, Chip and Kipper Level 1+ More B Decode and Develop
ページ数:12 pages
語数:55 words
テーマ:植物 助動詞can
フォニックス:○ 
時間:約2分
主人公:チップ
登場人物:パパ ママ ビフ キッパー

🔖ブックバンドについて…イギリスの学校では、本のレベルを表すためにブックバンドが使われています。ORTの絵本には、それぞれの絵本の裏にブックバンドのカラーをつけることで、絵本のレベルが分かるようになっています。

The Lemon Pip あらすじ

チップはママがレモンを切っているのを見て、レモンの木を育てようとします。ポットの中にタネを埋め、窓際で育てました。夏が過ぎ、秋が過ぎ、冬になってもまだ芽は出ません。チップは育てるのを諦めてしまったところに、キッパーがやってきます。そしてレモンの木はどうなったのかな。

文法内容

文法内容:一般動詞の現在形 助動詞can 一般動詞の過去形
文法レベル:中1~2レベル 英検5~4級

The Lemon Pip 重要単語

✔️表紙の裏側に記載されている重要単語の語数です。

語数 : 17 words

英語品詞日本語
ten
形容詞10の
pip
ピッ
名詞
grow
動詞育つ
twig
ウィッ
名詞小枝
plastic
スティック
名詞プラスティック

ojachanのBOOKレビュー★


総合    ★★☆☆☆

面白さ   ☆☆☆

学習効果  ★★★★

難易度   ★★★☆

知識関心  ★★★★☆

異文化理解 ★★★☆

面白さ・・・ストーリーの意外性や内容の面白さを評価

学習効果・・・文法や語彙、表現について学べ実際に使えそうかを評価

難易度・・・Oxfordが想定する対象年齢と初級英語学習者が感じる難易度を評価

知識関心・・・科学的な好奇心や興味関心を向上するような内容かを評価

異文化理解・・・イギリスと日本の文化的な違いを学べたかを評価

すべての評価は、ojachan の個人的な見解に基づきます。

ojachanの感想

今回からDecode and Develop Level 1 + More Bになりました。これで、レベル1+のラストのシリーズです。レベル1+を読むだけで1年かかってしまいましたので、もっとペースをあげたいと思います。早くレベル9が読みたいです!

今回のお話は久しぶりにチップが主人公ですね。タイトルの【pip】がわからず、調べて見ると「種」だそうです。

楽しみに読んでみたのですが、正直、今回のお話は好きではない😕です。
レモンの木🪴を育てる…までは良かったのですが、「おいっ、チップ!捨てるな!」とツッコミ入れたくなるようなシーンがあったからです。
どうせなら「生き物を大切にする」ような方向のシナリオが良かったなぁと思いました。残念…。☹️

語彙は難しくはないですが、耳慣れない単語が多いので、勉強になりました。発音して楽しいフォニックスを意識した文章が多いです。
文法に関しては、今まで学習した文法が色々と混ざっていますが、難しくはありません。特に、canの文がよく使われています。

いろいろ文句はしましたが、私は最近ニュースや論文ばかり読んでいたで、(しかも暗い話ばかりでげんなり…)こういう息抜きの絵本は、とても癒されますね。😌もっと、ORT読もう!

Oxford Reading Tree
The Lemon Pip

レベル: Biff, Chip and Kipper Level 1+ More B Decode and Develop

絵本の冊数:1冊

著者:Roderick Hunt / Alex Brychta

出版:Oxford University Press, USA (2016/1/1)

キーフレーズと文法解説


1. 植物のパーツの英語表現

Chip put a lemon pip in a pot.
チップは植木鉢にレモンの
タネを入れました。

【pip】「種」と訳します。イギリス英語🇬🇧ですね。アメリカ英語🇺🇸では、【seed】と言います。特にこの文章は、フォニックスを意識した文になっているので、しっかり発音して絵本を読むと良い学習になりますね。

ここでは、植物のパーツを英語で学んでいきましょう。
(ちょっと、理科の授業みたいになってしまった…。)

#49 The Lemon Pip parts of a plant
日本語英語
🇬🇧 pip ピッ
🇺🇸 seed スィー
sprout スプウ(ト)
root ルー(ト)
stem
trunkン(ク)
branchンチ
flower ワー
つぼみ bud バッ(ド)
果実 fluit ルー(ト)
花粉 pollen ポーリン
やく antherンサー
おしべ stamenイメン
めしべ pistilスティル
柱頭 stigma ティグマ
子房 ovary オーヴァリー
花びら petal タル
がくcalyx イレイクス
胚珠 ovuleヴュー

2. 助動詞 can ①

✔️絵本に合わせた意訳をしています。

I can grow a lemon tree. 
ぼくはレモンの木を育てます。(育てることが
できます

【can】の意味は「できる」という意味の助動詞です。文法的には、中学1年生で学習しますが、最近では小学校3年生から教科書に登場します。

ここでは、助動詞 can の文法を解説します。

#49 The Lemon Pip auxiliary verb can

助動詞は、書いて字のごとく、動詞を助ける役割をする言葉です。
助動詞canは、【can+動詞の原形】を主語の後に入れることで文を作ることができます。また、【be able to +動詞の原形】と書き換えることもできますが、少しフォーマルな印象に変わります。そのため、日常ではcanを使うことのほうが多いです。

❶ 肯定文

肯定文とは、「~できる」と訳すふつうの文章のことですね。
主語の後に【can】を置くだけで簡単に英文を作れます。
【be able to】を使うときは、主語によってbe動詞が変わるので気をつけましょう。

❷ 否定文

否定文は、「~できない」と訳す否定の文章です。
【can not + 動詞の原形】で作ることができます。また、【can’t】【cannot】の表現の方が日常的によく使われます。発音は、【can】→「キャーン」【can’t】→「カーン(ト)」です。

【be able to】を使うときは、【be動詞 not + able to + 動詞の原形】のように、be動詞の文の作り方と同じになります。

❸ 疑問文

疑問文は、「~できますか」と訳す文章です。
【Can + (主語) + 動詞の原形~?】のように、主語の前にcanを出します。
文頭を大文字にすることを忘れないように気をつけてくださいね。

【be able to】を使うときは、【be動詞 + (主語) + able to + 動詞の原形~?】のように、be動詞の文の作り方と同じになります。

PLUS + | 上級者向け

上級の内容になりますが、【can】が使えるシチュエーションは限られています。特に、動作動詞を伴う過去形(回想を除く)や、能力を示す未来形(決意や計画を除く)の場合は、【can / could】を使うことができません。

・動作動詞を伴う過去形(回想を除く)

僕は昨日ママと一緒にレモンを切ることができました。
✖️I could cut up lemons with my mum yesterday.
◯ I was able to cut up lemons with my mum yesterday.

私が子供の頃、レモンを食べることができました。
◯ When I was a child, I could eat lemons.
◯ When I was a child, I was able to eat lemons.

この表現に関しては、参考書や辞書にもあまり載っていないので、英語の先生でさえも知らないかもしれません。なので、不自然な表現として覚えておくと良いですね。

気になる人は、こちら読んでみてください。
Can vs. Be Able To(英語)
https://presentsimpleesl.wordpress.com/2012/10/09/can-vs-be-able-to/

・能力を示す未来形(決意や計画を除く)

パパに植木鉢をもらえば、レモンの木を植えることができます。
✖️I can plant a lemon tree when I get a pot from my dad.
◯ I will be able to plant a lemon tree when I get a pot from my dad.

僕は来年レモンパイを作ることができます。
◯ I can make a lemon-pie next year.
◯ I will be able to make a lemon-pie next year.

基本的に【助動詞+助動詞】はできないと覚えておくと良いでしょう。

The Lemon Pip クイズ


Basic かんたん

Intermediate ふつう

Advanced むずかしい

いかがでしたか。英語多読で効果的な英語学習をしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

次回のオックスフォードリーディングツリーは:
【ORT Level 1+】#50 The Picnic on the Hill のお話。

前回のオックスフォードリーディングツリーは:
【ORT Level 1+】#48 The Sock のお話。